環境にやさしい職場づくり

ムリせずムダ削減!
世界屈指のバイオリソースセンターを支える「省エネ・パトロール」

筑波研究所 研究推進部総務課

研究推進部総務課
オートビルセットⅡと研究推進部総務課

 理研バイオリソースセンター(理研BRC)は、自然と学術の調和した筑波学園都市内に拠点をもち、国際的にも数少ない本格的なバイオリソースセンターとして、マウス、シロイヌナズナ等実験動植物の遺伝子、ヒトや動物の細胞、微生物などのバイオリソースを収集、保存し、国内外の研究機関に提供しています。
 この理研BRCを支える職員、研究員の職場環境向上を目指し、研究推進部総務課では「省エネ・パトロール」という独自の取組を行っています。
 「省エネ・パトロール」は1年の中でエネルギー消費の多い夏、冬の年2回、約170の実験室、居室、事務室等を対象とし、計測チームがオートビルセットⅡという空気環境測定機器を用いて、ビル管理法に定められている空気環境測定の6項目(温度、湿度、気流、一酸化炭素、二酸化炭素、粉塵)及び照度、騒音の各項目について部屋ごとに測定し、その結果に応じ環境改善を行い、職員や研究員に快適な職場環境を提供することを目的としています。職員、研究員にとっては職場の空気環境が数値化され客観視できるため、職場環境の維持や改善の意識が向上します。また、パトロール中に発見した電気の無駄や危険に対しては、適切な改善、指導を行い省エネ効率の改善やリスクアセスメントにも努めます。電力消費量抑制のため「こまめに消灯シール」を全室の照明スイッチに貼付し、節電の呼びかけを行う、といった小さなアイデアも実施しました。
 ムリや我慢を強いるだけの省エネ活動は長続きしませんが、職員、研究員に快適な職場環境を提供しながらプラスαでエネルギー節減効果も期待できるという、この一石二鳥の取組は「研究活動をサポートしてくれる」と、研究者にも好評です。継続的な「省エネ・パトロール」の実施は、職場に省エネの風土を根付かせ、職員には毎日の仕事に活力を与えます。地道な活動ですが、今後も積極的に推進し、よりいっそうの省エネに努めていきます。