名古屋支所
支所長 細江繁幸
事業所の環境方針
名古屋地域は伝統的に自動車や航空機などの工業が盛んな地域です。このような地域的特色と理研名古屋支所の研究ポテンシャルを融合して、独創性のある基礎研究と応用研究が行われています。1997年には名古屋市守山区のなごやサイエンスパークへ移転をし、2007年には東海ゴム工業株式会社と連携センターを設立しました。なごやサイエンスパーク内では、理研のほか独立行政法人産業技術総合研究所などの研究機関や先端技術連携リサーチセンターなどの研究開発支援施設が集まっています。
徹底したゴミの分別を行う
サイエンスパークとしては駐車場の外灯の節約やビオトープの設置など環境に配慮しています。理研名古屋支所としては廊下照明の間引きや夏場のエコスタイルの実施など主に電力の節約に努力しています。また、ゴミの分別回収に関しては、名古屋市の基準に従って、徹底したゴミ分別を行っています。
研究と環境貢献
名古屋支所ではロボット技術を生活支援に応用し人の生活環境の改善に貢献しようとしています。2009年度の一般公開では、触覚を用いて人を抱き上げることができる介護ロボット「RIBA」を皆さんにご紹介し、人を優しく抱き上げる操作をご覧いただきました。残念ながら通常の意味での環境問題に直接関連のあるテーマの研究は行っていませんが、優れた研究成果を生み出して、それを社会に還元したいと考えています。
今まさに、生活が豊かになれば環境が悪くなるのはやむを得ないと考える時代から、環境を良くすることは即ち生活を豊かにすることだと考える時代に変化しつつあります。そうした中において、全ての科学系の研究機関・研究者が直接的に環境問題に貢献できるわけではありませんが、研究者の立場から問題を理解し、社会と連携しつつ、研究者全体の問題として改善に努めることが大事だと考えています。