つくば市は、多くの研究機関が集積する研究学園都市であると同時に、筑波山に代表される緑豊かで多くの自然を持ち合わせる田園都市です。そのため、都市環境と田園環境が並存する環境モデル都市として、近年の地球環境問題を重視したまちづくりの取り組みが推進されています。
理研筑波事業所でも、環境負荷の軽減、環境に優しい研究所を目指して、2009年に事務棟屋上で緑化工事(施工面積:520m2)を行いました。その結果、建物内の断熱性が高まり熱負荷が低減されたため、空調の使用頻度が減って、エネルギー削減効果が上がりました。
またスペース内にはウッドデッキとベンチを設け、見た目にも鮮やかなコウライ芝(450m2)、オオイタビ、コデマリ、ヒラドツツジ、クルメツツジ、ムベ、フジなどの植物を植えたところ、休憩時には四季の彩りを楽しむことができるようになりました。
維持管理には、定期的な芝刈り、除草、清掃に加え、降雨センサなどを用いて雨の日には散水を行わない自動散水設備を利用しています。
2011年に建設した細胞リソース棟でも屋上緑化を導入しており、今後も環境負荷軽減に貢献していきます。