画像情報処理研究チーム, エクストリームフォトニクス研究グループ, 光量子工学研究領域, 理化学研究所
細胞内ロジスティクスのデジタル解析
Contents
- What's New ?
- 研究概要:新学術領域研究「細胞内ロジスティクス」
- 細胞内物流システム解明のためのイメージデータを基としたデジタル解析システムの開発
- 実際の細胞内ロジスティクス観察画像データとその定量解析の学術的意義
- 平成21年度 細胞内ロジスティクス 理論研究区分公募内容説明 (締め切りました)
- 新学術領域研究 細胞内ロジスティクス全体のHP
- 細胞内画像処理!?
- Events
- ViEW 2012ビジョン技術の実利用ワークショップ 2012年12月6日-7日
- 画像処理と生物学の融合研究を目指したWS 2012 2012年6月13日 仙台秋保温泉
- 第4回細胞内ロジスティクス班会議と同会場
- 生化学会シンポジウム「細胞内ロジスティクスの融合研究」 2011年9月21日
画像処理と生物学の融合研究を目指したWS 20112011年3月28日, 理研仁科ホール- 東北関東大震災のため中止致しました。
- 電子情報通信学会 医用画像研究会 理化学研究所 2010年9月3日 IEICE-MI写真
- MIRU2010サテライトワークショップ「細胞内画像処理」 WIIP-MIRU写真
- 外観検査アルゴリズムコンテスト2012
- 第4回細胞内ロジスティクス班会議
- 用語説明
What's New ?
2013/04/2 up
所属変更のお知らせ
理化学研究所の基幹研究所解散に伴い、生物情報基盤構築チームは解散致しました。チームの研究は新たに光量子工学研究領域、エクストリームフォトニクス研究グループに発足した「画像情報処理研究チーム」に引き継がれます。また、平成20年度より5年間続いた科学研究補助金 新学術領域研究「細胞内ロジスティクス」は終了致しました。
2013/01/7 up
外観検査アルゴリズムコンテスト2012の結果
細胞内ロジスティクスの観察画像データを用いた外観検査アルゴリズムコンテスト2012が開催され、ViEW 2012にて表彰が行われました.細胞内ロジスティクスからも優秀なアルゴリズムに対して表彰を行っております.
2012/06/4 up
画像処理と生物学の融合研究を目指したWS 2012プログラム決定のお知らせ
「画像処理と生物学の融合研究を目指したWS」のプログラムが決定致しました.下記HPをご参照ください.生物・医用画像処理及び分子生物学での画像処理応用に興味をお持ちの方は奮ってご参加下さい.- 画像処理と生物学の融合研究を目指したWS 2012
- 日時:2012年6月13日8:55-13:00 (班会議初日の午前中)
- 会場:秋保温泉岩沼屋
2012/05/18 up
画像処理と生物学の融合研究を目指したWS 2012開催のお知らせ
昨年度予定しており震災により中止致しました「画像処理と生物学の融合研究を目指したWS」を細胞内ロジスティクス第4回班会議にて開催致します.生物・医用画像処理及び分子生物学での画像処理応用に興味をお持ちの方は奮ってご参加下さい.- 画像処理と生物学の融合研究を目指したWS 2012
- 日時:2012年6月13日8:55-13:00 (班会議初日の午前中)
- 会場:秋保温泉岩沼屋
2012/05/11 up
第四回細胞内ロジスティクス班会議のお知らせ
本年度の細胞内ロジスティクス班会議は宮城県秋保温泉で開催されます.当研究領域に興味をお持ちの方であれば,班外からの発表も歓迎いたしますので、奮ってご参加下さい.
2012/05/11 up
外観検査アルゴリズムコンテスト2012のお知らせ
本年度も細胞内ロジスティクスの観察画像データを用いた外観検査アルゴリズムコンテスト2012が開催されます.優秀なアルゴリズムはViEW 2012にて表彰が行われます. 皆様の御参加をお待ちしております.
2012/05/11 up
外観検査アルゴリズムコンテスト2011の結果
細胞内ロジスティクスの観察画像データを用いた外観検査アルゴリズムコンテスト2011が開催され、ViEW 2011にて表彰が行われました.細胞内ロジスティクスからも優秀なアルゴリズムに対して表彰を行っております.
2012/05/011 up
ホームページをリニューアルしました。
平成20-23年度の情報は下記にあります。
- 平成23年度の更新履歴(What's New ?)
- 平成22年度の更新履歴(What's New ?)
- 平成21年度の更新履歴(What's New ?)
- 平成20年度の更新履歴(What's New ?)
2012/03/05 up
RIKEN-Taiwan National Science Council Workshop
理研と台湾行政科学委員会で合同開催した「生物・医用画像取得・画像処理に関するワークショップ」の写真を以下に公開しました。
研究概要:新学術領域研究
細胞内物流システム解明のためのイメージデータを基としたデジタル解析システムの開発
平成20年度より文部科学省科学研究補助金 新学術領域研究「細胞内ロジスティクス:病態の理解へ向けた細胞内物流システムの融合研究」の計画研究として研究課題名「細胞内物流システム解明のためのイメージデータを基としたデジタル解析システムの開発」をスタート。研究概要:
細胞内で物質輸送を行うエンドサイトーシス(取り込み)、エキソサイトーシス(分泌)、オルガネラ間輸送に代表される各物質輸送経路(メンブレントラフィックの複合的メカニズム・細胞内物流システム)の統括的解明は、病態の理解に向けて非常に重要です。特に近年のライブセルイメージングの発展に伴い、細胞内の物流システムの時間変化を連続画像として観察する事が可能となり、その複合的メカニズムの解明が期待されています。しかしながら、現状の細胞生物学では特定のオルガネラや個々の輸送経路に関しての詳細な研究が主流で、観察された個々の輸送画像データに対しての解析・解釈は、人の主観が大きく影響します。 したがって、当チームでは個人の判断基準によらない定量的解析手法の研究・開発が急務であり、細胞内の様々な輸送経路の統一的な定量解析による統括的理解こそが、病態の理解を進めるための最重要課題であると考えます。そのために平成20年度より、当チームは細胞内物流システム解明のための観察画像を基とした新しいデジタル解析システムの研究・開発を目的とし、細胞内輸送観察システム構築、細胞内物流システム画像処理計算法とそのソフトウェアの研究・開発を始めました。日本発の先端情報工学技術であるVCADシステムを生かして、様々な中身が詰まった生きたモノである細胞内で重要な役割を担う、物流システムの解明に迫る試みです。また、細胞内画像解析・処理の研究は始まったばかりであり、本研究は細胞生物学と情報科学・工学との本格的融合研究の先駆けとなり、新学術領域としての重要な意義を持つ事が期待出来ます。具体的な研究中の項目:
本研究では、主に下記3つの研究項目を実施する予定です。- 細胞内物流システム解析に特化した画像処理アルゴリズムの研究・開発
- 提案したアルゴリズムを基にした、細胞生物学者に優しい画像処理計算ソフトウェアの研究・開発
- 細胞内物流システムの長時間観察システムの開発・運用
この抽象化・簡略化を経て個別対象への特化を行う情報科学・工学的アプローチにより、物流システムに対する統一的な定量解析手法の確立を目指します。特に平成20-22年度は下記研究課題の実施に力を入れる予定です。
- パターン解析・追跡アルゴリズムの研究: 3次元サリエンシー・幾何サリエンシー
- 注目領域の自動抽出アルゴリズムの研究: 観察対象を抽出するエキスパートシステム
- 長時間細胞観察システムの研究・開発: 共焦点光学系アップコンバージョン粒子4次元イメージング
IntraCellular Image Processing
研究体制:理化学研究所 生物情報基盤構築チーム
生物情報基盤構築チームの下記メンバー- 牧野内 昭武 (代表:研究統括及び統合プラットフォーム開発監督)
- 竹本 智子 (分担:注目領域の自動抽出アルゴリズムの研究及びそのソフトウェア開発)
- 吉澤 信 (分担:パターン解析・追跡アルゴリズムの研究及びそのソフトウェア開発)
- 西村 将臣 (分担:画像処理統合プラットフォームの研究・開発)
- 横田 秀夫 (分担:長時間細胞観察システムの開発及び統合プラットフォーム設計)
- 曽我 公平 (東京理科大学) (分担:アップコンバージョン粒子の研究開発)
- 長井 超慧 (研究員、平成22年度のみ:幾何処理に適した画像表現の提案、微分特徴量による検出・可視化・解析とソフトウェア開発)
用語説明
- ベシクル・輸送小胞:輸送小胞・ベシクルとは脂質二重膜で輸送物質が包まれた球状又は袋状の構造体である。オルガネラ(細胞小器官)同士の間や細胞膜とオルガネラ間等の脂質二重膜の間を行き来する物質輸送を担う。小胞体と呼ばれるオルガネラとは異なる。
- 輸送関連オルガネラ:エンドソーム、リソソーム、ファゴソーム、小胞体、ゴルジ体等が代表的な輸送関連のオルガネラである。
- 輸送担体:ベシクル及び輸送関連オルガネラ。
- メンブレントラフィック:輸送担体が機能する物質輸送経路の総称。「膜輸送」(脂質二重膜上のチャネルやトランスポータによって、膜を通過するイオンや低分子の移動)とは異なる。
- 細胞内物流システム:エンドサイトーシス(取り込み)、エキソサイトーシス(分泌)、オルガネラ間輸送に代表されるメンブレントラフィックの複合的メカニズム。細胞内の様々なメンブレントラフィックの統括的・大域的な複合的輸送機構。
- 細胞内物流システム観察画像:複数の顆粒状物質や輸送担体の時間変化を観察した画像。通常一回の顕微鏡観察で取得される画像は空間2次元+時間1次元の3次元画像又は、空間3次元+時間1次元の4次元画像であり、通常時間変化を含むタイムラプス画像である。ベシクルは細胞膜又は輸送関連オルガネラの脂質二重膜が輸送対象の物質を包み込む様に千切れて形成され、輸送先の細胞膜又は、輸送関連オルガネラにベシクルが融合する事で消滅する。そのため、撮影する対象や解像度によっては、メンブレントラフィックは「点群の移動」や「厚みのある膜のトポロジー変化を伴った変形」として画像化され、その観察画像は非常に多様である。
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