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量子サイバネティクスは、幅広い物理系における量子操作・検出にかかわる新興・融合領域であり、それを実現するためには数多くの異なる物理、工学分野の融合的研究を行う。革新的な「コヒーレントデバイス科学技術」に立脚し、量子情報処理を重要な目的とした新興の融合領域の創生を目指す。異なる分野の研究者が連携して、研究計画間の共同研究を視野に入れ領域の発展を目指す。本領域では、公募研究を積極的に利用して、計画研究間の研究の実りのある連携を図る。実験研究者と理論研究者間のバランスの取れた共同研究を展開する。物理系の種類にかかわらず、コヒーレントな量子系の研究者、特に研究項目間の連携研究を発展させることに積極的に取り組む。
【平成24年度公募研究採択課題・研究代表者】
研究課題 01:
Heterogeneous Quantum Repeater Hardware
バンミーター ロドニー(慶應義塾大学・環境情報学部・准教授)
研究課題 02:
トポロジー符号化された量子計算のためのコンパイラ
デビット サイモン(国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系・特任助教)
研究課題 03:
電子スピンのコヒーレント初期化の研究
舛本 泰章(筑波大学数理物質系物理学域・教授)
研究課題 04:
シリコン量子ビット実現に向けた要素技術の開発と関連物理の解明
小寺 哲夫(東京工業大学量子ナノエレクトロニクス研究センター・助教)
研究課題 05:
量子コヒーレント状態の制御・検出における非平衡量子統計・熱力学の理論研究
内海 裕洋(三重大学 工学部物理工学科・准教授)
研究課題 06:
長距離電子スピン状態転送を実現する荷電状態制御単一光子素子の研究
中岡 俊裕(上智大学・理工学部・准教授)
研究課題 07:
光合成蛋白における生体分子スピン系の量子情報操作に向けた研究
松岡 秀人(ボン大学物理・理論化学研究科・上席研究員)
研究課題 08:
ダイヤモンドNV中心における量子情報の電気的制御に向けた研究
水落 憲和(大阪大学基礎工学研究科物質創成専攻・准教授)
【平成22年度公募研究採択課題・研究代表者】
研究課題 01:
量子サイバネティクスにおける量子推定理論の新たな展開
藤原 彰夫(大阪大学理学研究科・教授)
研究課題 02:
縮退イッテルビウム原子集団を用いたクラスター量子計算の実現
上妻 幹男(東京工業大学大学院理工学研究科・准教授)
研究課題 03:
量子ドットと超伝導体の混合量子系における量子コヒーレンス理論
森 道康(日本原子力研究開発機構・副主任研究員)
研究課題 04:
単一NV中心における多量子ビット化へ向けた研究
水落 憲和(大阪大学大学院基礎工学研究科・准教授)
研究課題 05:
異種g因子2重量子ドットを用いた電子スピン・核スピン制御の研究
大野 圭司(独立行政法人理化学研究所・研究員)