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研究内容

公募研究

公募研究 07(平成24年度採択):
光合成蛋白における生体分子スピン系の量子情報操作に向けた研究

研究代表者/東北大学多元物質科学研究所・助教 松岡 秀人

近年、光合成に参加する分子が常温においてもエンタングルド状態を保持している可能性が示され、天然の光合成タンパクは量子情報科学分野において注目を集めつつある。我々はこれまで、光合成のユビキタス中間体でエンタングルド状態にあるスピン相関ラジカル対の観測を高時間分解・高周波EPR(Electron Paramagnetic Resonance)法により行ってきた。本研究の目的はそのスピン相関ラジカル対を対象として、量子コヒーレンスの安定化と量子スピン状態の制御および観測である。具体的には、まず光合成タンパク内の化学的環境を人工的に制御し、量子コヒーレンスの安定化を目指す。また、電流検出型高時間分解高周波パルスEPR法を確立し、スピン状態の制御ならびに観測を実現する。本研究により、生体分子スピン系を介した生体量子情報科学の開拓を行っていきたい。

詳細は「論文/出版物」ページをご覧ください。