アフィニティーバイオプローブを用いた新しい遺伝子検出法の開発


遺伝子検査や遺伝子診断の分野において、 遺伝子混合物の中から標的遺伝子のみを特異的に検出する手法の重要性が近年高まっています。 例えば、食中毒が発生した際には、 その原因となる病原性細菌の遺伝子を迅速に検出する事が必要です。 そこで本研究では、フロー系検出技術を利用した標的物質の分離検出のための新概念 「PRESSProbe-Regulated Simultaneous Separation)」を提案しました。 これは、泳動挙動が異なるプローブが標的物質を特異的に捕捉し、 各標的物質-プローブ複合体が異なる泳動時間に検出されるという従来に無い原理に基づく概念です。 この概念を、キャピラリー電気泳動法に応用することによって、 従来法では不可能であった同鎖長遺伝子の分離検出に成功しています。

標的物質の分離検出のための新概念「PRESS」を用いたキャピラリー電気泳動による遺伝子検出

標的物質の分離検出のための新概念「PRESS」を用いたキャピラリー電気泳動による遺伝子検出

文献

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Murakami Y. and Maeda M.: "Novel Gene Assay by Probe-Regulated Simultaneous Separation Using Capillary Electrophoresis (CE-PRESS)" J. Biosci. Bioeng. (2003) 96, 95-97 (2003).


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