日本学術振興会「先端ナノデバイス・材料テクノロジー第151委員会」
平成24年度 第2回研究会

「環境発電と省エネルギー技術」

研究会の目的

現在、省エネルギーは全世界的な課題と言っても過言ではありません。エレクトロニクスはこれに深く関わっており、課題は「発電」「送電」「蓄電」から「消費」まで至るところに存在します。その一例が太陽電池ですが、近年、環境発電(エネルギーハーベスティング)と呼ばれる、振動、電磁波、熱など、身のまわりにあるさまざまなエネルギーを電気エネルギーへと変換する技術が注目を集めています。これによって得られる電力は非常に小さいため、それに応じた回路技術も必要となります。また、パワーエレクロニクスは、このような低電圧領域も含めながら、自動車や電力伝送など、様々な局面で重要性が増しています。  本研究会では、環境発電を中心に、省エネルギーのためのエレクトロニクス技術について、材料・デバイス面だけでなく、回路の面からも探っていきます。


日時 2012年7月23日(月) 13:00〜17:00


場所 東京大学大学院 工9号館1階会議室

http://sogo.t.u-tokyo.ac.jp/access.html


講演内容とスケジュール

13:00  田原 正之 (日本テキサス・インスツルメンツ(株))
「組込みアプリケーションはノーパワーの世界へ」


13:40  鈴木 雄二 (東京大学)
「MEMS技術を用いたエレクトレット環境振動発電器の開発」


14:20  道関 隆国 (立命館大学)
「エネルギーハーベスティング技術を用いたバッテリレスシステムの設計指針 〜パワーマネージメント技術とアプリケーションの重要性〜」


15:00  休憩 


15:10  梅田 俊之 (東芝)
「高感度整流器を用いた無線ecoチップと電波バーベスティング技術」


15:50  前中 一介 (兵庫県立大学)
「センサ融合と環境発電、省電力回路技術」


16:30  引原 隆士 (京都大学)
「SiCパワーデバイスによるパワープロセッシング −高周波電力変換による電力のパケット化−」