GMC-QDPT(General multiconfigurational quasi-degenerate perturbation theory)
CASの次元数はactive空間の拡張に伴って階乗のオーダーで急増します。これを用いる限り、対象とする分子系の拡大は困難です。GMC-QDPTは、系あるいは目的に合わせて相関の取り込みに必要な配置関数だけを用いて参照空間を構成することのできる理論です。広い軌道空間が必要なときは、多電子励起配置関数を削除することで次元の問題に対処できます。GMC-QDPTは、任意の参照空間を構成できるため、もっとも汎用性が高く、一般化された理論であると位置づけています。