● 開催主旨 
   
 
理化学研究所ロゴ 理化学研究所では2001年から10年にわたりVCADシステム研究プロジェクトを実施してきました。  
その目的はものづくりにおける設計、計測、画像処理、モデル化、シミュレーション、加工を統合した新しいシステムを開発することで、特にものの形状や構造などの複雑な計測データをモデルとし、それを用いて迅速に構造解析、流体解析などを行えるという特長を持ちます。  
その研究成果の上に、本年6月より、理化学研究所では、企業との融合連携という枠組みで、日本ユニシス・エクセリューションズ社と、ポリゴンモデルを中心とした、計測と設計、解析、加工を一つにつなぐ実用エンジニアリングシステムの研究を始めています。
 
ポリゴンエンジニアリングは、計測から作られるポリゴンモデルを、曲面モデルにすることなくシステムとして利用する、すなわち、ポリゴンモデルを中心に、設計、解析、加工、計測が一つにつながる統合エンジニアリングシステムの世界を実現することを目的とします。ポリゴンエンジニアリングのメリットとしては、従来のエンジニアリングシステムにおける曲面演算の不安定さや、計算時間の長さ、データ交換の問題が解消されることが挙げられます。また、生体などの自然物も人工物と同じシステムで扱うことが可能になります。
 
   
日本発のエンジニアリングシステムの実現により、製造業のエンジニアリング基盤の強化を図ると共に、医療などの分野の可能性を拓く新しい技術基盤を創り上げることを目標にしています。オールジャパンの取り組みとして、産業界、アカデミアを問わず広く皆様方と一緒にこの新しい分野を確立する事を目指しています。皆様のご参加をお待ちしております。
 
   

 
   
 
   
● 開催概要
   
 
 開催日時  10月3日(水) 13:00−17:30 (12:30受付開始)  ※終了致しました。
 場所  大手町ファーストスクエアカンファレンス  2F  Room B
 主催  独立行政法人理化学研究所  社会知創成事業  計測情報処理研究チーム
 協賛  NPO 法人VCAD システム研究会、一般社団法人日本機械学会、
 公益社団法人精密工学会、 一般社団法人型技術協会
   
   
● 開催プログラム
   
 
 開催日時 内容
 12:30  受付開始
 13:00-13:10  開会の挨拶 
   木村文彦(法政大学)
 13:10-13:30  「VCADシステム研究からポリゴンエンジニアリングへ」 
   牧野内昭武(理化学研究所)
 13:30-14:00  「ポリゴンエンジニアリングの目指すところ」 
   谷本茂樹(理化学研究所)
 14:00-14:30  「形状計測による現物融合型エンジニアリング −高エネルギーX線CTを用いた3次元形状計測技術開発−」
   三和田靖彦(トヨタ自動車株式会社)
 14:30-15:00  「計測からの手術計画・シュミュレーション:医療における先行研究例」
   窪田吉信(横浜市立大学)
 15:00-15:20  休憩
 15:20-15:50  「複雑材料の定量計測・シミュレーションに向けた画像処理技術の開発」 
   横田秀夫(理化学研究所) 
 15:50-16:20  「産業用X線CTスキャナによる高精度3次元形状抽出」 
   大竹豊、鈴木宏正(東京大学)
 16:20-16:50  「ポリゴン技術とリバースモデリング」
   秋山雅弘、中村良彦(株式会社アルモニコス)
 16:50-17:20  「ポリゴンエンジニアリングで実現する計測/設計/シミュレーション/加工の融合」
   石原邦夫(日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社)
 17:20-17:30  閉会の挨拶 
   大江田憲治(理化学研究所)
 18:00  閉場
   
   
 
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