Last updated: Feb.1, 2010

光ナノ機能研究チーム
-Nano-Functional Photonics Team-


光ナノ機能チームは,フォトンとナノ構造体との相互作用を積極的に利用した,新しい光ナノ機能の創出と制御をめざします.具体的には,

(1)プラズモニック金属ナノ構造体により色素分子や量子ドットの光発光をコントロールする光記録材料の開発とそれを用いたペタバイト光メモリデバイスの開発

(2)プラズモニックナノ共振器アレイの光共鳴現象を利用して物質の誘電率や透磁率を自在に制御できるプラズモニックメタマテリアルの開発とその超解像レンズ,光分散分光プリズムなどへの応用

(3)原子レベルにまで先鋭化させた金属探針先端における表面プラズモン共鳴の電場増強作用を利用した,ナノメートル空間分解能を有する分光計測技術の開発と,その電子ナノ材料,生体ナノ材料の機能計測及び制御への応用

(4)ナノ周期構造を持つ金属表面を使ったプラズモニックバンドギャップデバイスの開発とその電流注入型レーザーデバイスへの応用

を行ないます.これらの研究では,ナノサイズの金属構造体におけるエレクトロンとフォトンとの相互作用が重要であり,サイエンティフィックには量子論的な効果などを考慮した新しいフォトニクス理論の構築が必要です.また技術的にも単なる既存技術の発展・応用だけではなく,全く新しいサイエンスに基づく光機能材料,デバイス,計測手法の開発に挑戦します.