ボストンへの道
初めての海外生活なので、わからない事だらけでした。
そこで、あとの人のために行く前に必要な準備を書き留めておきます。
0. 行き先を決める。
まずは、海外に行く!と、決心をしなければ何も始まりません。 僕はこれが なかなか出来なかった。決心できないでいたら、
上司に”行ってきなさい!!”と言わ
れ、決心も出来ないうちに応募をすることになりました。 で、行き先は、周りの人や大学院の先輩と相談し、ハーバード大学のNelsonさ
んと決めました。
1. 受け入れ先と連絡をとる。
Nelsonさんは全く面識がなかったのですが、home pageでメールアドレスを調べ、
直接メールで連絡をとり、受け入れを承諾していただけました。 ただし、お金は僕が自分で日本で申請するので、これが通ったらの話だと言う
ことをあらかじめ伝えました。
2. お金(Fellowship)を申し込む。
渡航費の申請ですが、文部省、学振、 財団等いくつかあるので選んで応募するといいでしょう。
何年か続けて申し込んでいれば そのうち当たるだろうと思って申請したのですが、
幸いなことに一年目にお金をいただけることになりました。
3. Visaの申請。
さていよいよ実際の手続きに入るわけですが、 まずアメリカに3カ月以上滞在する場合は、Visaが必要です。
(実は当初、僕は観光ビザでいいんだと思ってました。こんな人僕だけかな?)
研究者は研究者交流用のJ1-Visaというのをと
ります。そのためには、受け入れ先機関が研究者としてプログラムに組み込 むという事を証明するIAP-66という紙が必要です。
まずは、これを受け入れ先に言って発行してもらいましょう。 ハーバードは1ヶ月ぐらいしてから、送ってくれました。
あとはVisaの申請ですが、筑波は不便なので旅行代理店にお願いしてしまいま
した。Visaは2週間でおりました。混んでいると場合によっては1ヶ月ぐらいか
かる事もあるそうなので、早めに申請しましょう。
4. 保険
J1-Visaでアメリカに行く人は傷害保険の加入が義務付けられています。 ハーバード大学も月100ドルぐらいの保険のプランを用意していますが、僕は日本で
入っていきました。 AIUの
海外赴任者総合保障制度に加入しました。加入までに1ヶ月ぐらいかかります。
5. 引越し
1ヶ月半くらい前から引越し準備を始めました。 ちなみに、ボストンまで船便で30〜40日かかります。
引越し業者を使おうと思ったのですが、KネコヤマトとAート引越しセンター
から見積りをとったら20万ぐらいかかると言わ れたのでやめて、郵便小包
で送る事にしました。
すぐに使う物(本、書類、トラペ、秋物の衣服)は頑張って手で持っていき、
残りは全部郵送しました。 郵送は向うの住所が決まらないと送れない
ので、一部は向うの研究室に送りつ
け、残り(冬物)はアパートが決まってから親に頼んで送ってもらいました。
いろいろな物を持って行きたいところですが、1年間だけなので荷物は 最
小限にし、段ボールを5つ送っただけでした。冬物の衣類はだいぶ現地で調達
しました。スキー板も持っていこうかとも思ったのですが、結局これ
は断念しました。 でも、スキーブーツとローラーブレードは僕の靴代わりな
のでしっかりと郵送しました。(これさえあれば夏も冬も楽しめます。)
ちなみに持って行ったものの
中で一番あって良かったものは日本語OSの入っているノート・パソコンでした。
帰国時には、やはり荷物が増えてしまい、40Kgを頑張って手荷物で持ち帰ってきま
した。
番外. 英会話の練習
アメリカでの滞在期間を有効に使うためにも、日本で準備していきましょう。
僕もかなり準備したつもりだったのですが、それでもやはり行ってから半年は
かなり英語で苦労しました。
アメリカ行きに当たり久保先生と波田野さんからいろいろな情報を教えてい
ただきました。
ありがとうございました。