第4回 DMP創薬ワークショップの開催にあたって

 創薬・医療技術基盤プログラム (DMP) は、理研における世界最先端のライフサイエンス基盤技術をベースとして、我が国における医薬・医療技術分野でのイノベーションモデルの一翼を担うべく2010年に発足し、8年余りが経過しました。理研内外から当時企業が余り取り扱わなかった希少疾患を中心に多くのテーマ応募を受け、従来型の低分子・抗体医薬ばかりでなく当時企業が取り扱いにくかった再生・細胞医療をも対象とした幅広いモダリティへの取り組みを続けてきました。また低分子創薬研究の停滞を打破すべく、2017年から創薬MD計算専用スパコンMDGRAPE4Aの設計をスタートし、同年6月に創薬iPS細胞研究基盤ユニットを、同年9月にAIを中心とした創薬インテリジェンス連携基盤ユニットを創設しました。今回のワークショップはこの8年余の研究成果をご報告し、今後の方針を含めて活発な議論を戴くことを目的に開催します。

 新たなサイエンスから医薬・医療技術を切り拓く役割は、欧米にあっては主にバイオテク企業が担ってきました。DMPの運営では、プログラム自体がその役割を担い、すでに多くの創薬・医療技術プロジェクトの企業・医療機関への移転に成功したばかりでなく、DMPのプロジェクトから、理研ベンチャー認定・支援制度を利用して、新たなバイオベンチャーも設立してきました。今後は理研によるイノベーション事業支援新法人の設立も検討されており、今回のワークショップではその活動方針もご紹介します。

 今年度より第4期中長期計画を開始した理研においては、研究成果を通じた社会的課題解決への貢献によって、現在の社会のみならず未来社会への責任を果たすことが一層強く求められます。日本の医療イノベーションを取り巻く環境はDMPが発足した2010年以降も激変しつつあります。我が国がこの環境変化を生き抜くため「基礎研究がイノベーションを生み、イノベーションが長期的な基礎研究に還元される」エコシステムを再構築すること、それが理研の第4期中長期計画の中で私共に課せられた責任と改めて自覚しています。本ワークショップでは、DMP第1期(2010~2020年)におけるこれまでの成果報告と共に次期への方向性をも議論するため、近い将来の医薬・医療技術の新たなモダリティを示唆する二つの特別講演を取り上げました。一つは内藤幹彦先生による、低分子リガンドとユビキチンープロテアソーム系を用いた標的タンパクの特異的分解、もう一つは濡木理先生による、遺伝子編集技術の遺伝子治療への応用についてです。

 多くの方々の積極的なご参加をお待ちしています。

2018年9月
プログラムディレクター 後藤 俊男


開催日時

【日時】2018年11月15日(木)9:30~(9:00受付開始)

          2018年11月16日(金)9:30~(9:00受付開始)

【会場】理化学研究所 和光事業所 大河内記念ホール
    埼玉県和光市広沢2-1

事前参加登録

参加登録
  • 上記の参加登録ボタンを押していただき、登録フォームにご記入ください。
    当日受付は不可とさせていただいております。必ず事前の参加登録をお願いいたします。
    ※各日100名になり次第締め切りにさせていただきます。
  • 参加費:無料
  • 意見交換会費:4,000円
    ※意見交換会は、自由参加です。

共催・協賛

【主催】創薬・医療技術基盤プログラム

【協賛】日本薬学会
    情報計算化学生物学会(CBI学会)

お問い合わせ

理化学研究所 科技ハブ産連本部
創薬・医療技術基盤プログラム 第4回 DMP創薬ワークショップ事務局

Tel:048-467-9570(内線 91-3190)担当:松田
  045-503-9153(内線 94-3506 , PHS 94-8043)担当:竹内
E-mail:dmpws-application@riken.jp