理化学研究所-広島大学 合同シンポジウム

「イメージングから理論」

自然界に存在する様々な現象を解明することは、科学研究者の使命です。その解明には現象をよく観察し、そこに潜む原理を導き出すことが必要です。現象を観察するためのイメージング技術の発展は著しく、対象をより細かく、広く、早く観察するための装置開発が日進月歩で進められています。ただし、複雑な現象の解明は単一の観察装置からでは不十分であることが多く、様々な観察手法と情報処理技術を駆使してはじめて、直接は見えない現象を詳細に観察できるようになってきました。

このように、自然科学の発展は観察技術の発展と切っても切れません。例えば細胞の1分子を観て・測り・操れるようになってきたことは、関連する技術の成熟を意味しています。 しかしながら、観察結果の解析や解釈に関わる理論は未だ発展途上です。統計学、情報科学、シミュレーション科学といった数理科学の応用が単なる実験データ解析に留まらずに、自然科学における新しい概念や視点を創出していく原動力となっていくべきです。自然科学と数理科学の連携が必須であることは言うまでもありませんが、互いの分野の限界やその先を積極的に共有しなければなりません。

このような思想をもとに、これまで私たちは二つの領域の統合的視座からの積極的な交流の場として、研究会「理論と実験」を定期的に開催してきました。 広島大学は「酒都」東広島市西条に近く、実験家と理論家の交流にふさわしい場です。是非、理化学研究所- 広島大学 合同シンポジウム「イメージングから理論」にご参加ください。


盛況のうちに終了致しました。

日時・会場

参加登録

プログラム

12:00-12:30受付
12:30-12:35
開会の辞:
小寺 秀俊
理化学研究所 理事
12:35-12:55イメージングネットワーク&「理論と実験」各代表(10min×2)
12:55-13:25招待講演 1: FIB-SEMシリアルセクショニングの技術的展開と今後への期待
photo_原徹原 徹
物質・材料研究機構 技術開発・共用部門 構造材料解析ステーション
ステーション長
13:25-13:55招待講演 2: SPring-8 における放射光X線イメージング
photo_上杉健太郎上杉 健太郎
高輝度光科学研究センター 微細構造計測チーム
チームリーダー
13:55-14:15休憩(20min)
14:15-14:45招待講演 3: ゲノム編集の基本原理とイメージング技術への応用
photo_山本卓山本 卓
広島大学大学院統合生命科学研究科
教授
14:45-15:15招待講演 4: イメージングで細胞の"状態"を読み解く
photo_岡田康志岡田 康志
理化学研究所 生命機能科学研究センター 細胞極性統御研究チーム チームリーダー
東京大学大学院理学系研究科 教授
15:15-15:45招待講演 5: トランススケールイメージングが拓く生命科学の新たな潮流
photo_永井健治永井 健治
大阪大学産業科学研究所
栄誉教授
15:45-16:05休憩(20min)
16:05-16:25連携の紹介(理化学研究所、広島大学)
16:25-17:30ポスターセッション
17:30
閉会の辞:
横田 秀夫
理化学研究所 光量子工学研究センター 画像情報処理研究チーム チームリーダー
18:00-20:00意見交換会

主催

理化学研究所イメージングネットワーク、広島大学「理論と実験」研究会実行委員会

共催

広島大学

後援

東広島市

お問い合わせ

imgnet-contact@ml.riken.jp

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