11月19日(金)、九州大学伊都キャンパスにて、学生院生のための第4回X線自由電子レーザー講演会を開催し、
XFEL計画合同推進本部のメンバーが講演を行いました。本講演会には九州大学の学生を中心に68名の参加者が集まりました。
初めに田中 均チームリーダーが「導入:X線自由電子レーザー計画〜どのような社会貢献が可能か〜」という演題で、
現在の科学技術の状況を踏まえながらXFELの役割、そして施設の概要を紹介しました。
次に渡川 和晃研究員が「X線自由電子レーザーとは〜困難を打ち破った革新的メカニズム〜」と言う演題で、
これまで不可能とされてきたX線領域のレーザーをどのように実現するかが、アニメーションを交え分かりやすく解説しました。
さらに、現在のレーザーの問題点と今後の性能改善の展望も示しました。
最後に初井 宇記チームリーダーが「X線自由電子レーザーを用いた利用研究〜可能となる夢の数々〜」と言う演題で、
SPring-8での現在の到達点とそこからの飛躍という観点でXFELを用いて可能となる研究を解説しました。
講演中には、実際にXFELを照射して得られた散乱・解析イメージを検出する“マルチポートCCDセンサー”を手に取る機会が設けられました。
質疑応答では「アンジュレータでX線自由電子レーザーが発振された後、電子はどのように取り除かれるのか?」という施設に関する質問や、
「実際にタンパク質を解析する場合の問題点」という利用に関する質問があり、出席者がXFELの原理からそれら利用まで幅広く興味を持っていることが伺えました。
当日のプログラムはこちらのページをご覧ください。
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講演の様子
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質問の様子
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実際に展示された マルチポートCCDセンサー
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